「使わなかった分が戻ってくる」健康還付給付金のおはなし
2024/08/05
医療保険は病気やケガの出費に備えるための安心の商品ですが、一部で、保険料が掛け捨てだからもったいないと感じてしまう人もいます。
そこで、最近では「健康還付給付金」というしくみがプラスされた医療保険が出てきました。これは、一定期間中に使わなかった保険料が戻ってくるというものです。
この記事では、そんな健康還付給付金型の保険について解説します。あなた自身の健康を守りながら、賢く医療保険を活用するためのヒントを見つけてみましょう。
目次
健康還付給付金とは?
健康還付給付金とは、65歳や70歳など定められたタイミングの時に、今まで使わなかった分の保険料が一括で戻ってくる保険のしくみで、主に医療保険に多く備えられています。
このしくみの目的は、健康的なライフスタイルを促進し、戻ってくる保険料分があることで、実質の保険料負担を軽減することにあります。
受け取れる還付給付金はあくまで「使わなかった分」。保険を使ったことがある場合は受け取った分が差し引かれます。
これによって、加入者が自らの健康管理に積極的に関わることが期待されており、その他「大病を患う気がしない」「掛け捨て保険への苦手意識がある」、こんな方にもおすすめの保険の形です。
医療費との関連性
医療費負担を軽減するだけでなく、予期せぬ入院や通院に際しての心の安定にも寄与している医療保険ですが、先述のように、近年は健康還付給付金の特約が注目されています。
健康還付給付金は一定の条件を満たすことで保険料の一部の還付があることにより、健全な生活を送るモチベーションが高まり、その結果、自身の将来的な医療費抑制にもつながるとされています。保険加入者は、健康診断や運動習慣を身につけることで、還付給付金をフルで受け取るチャンスが増え、より健康的なライフスタイルを実現することができます。
このように、医療保険の選び方と健康還付給付金は相互に関係し合っており、賢い選択をすることで、安心して日々を過ごすための大切な基盤を築くことができるのです。
メリットとデメリット
ここまで、健康還付給付金型のメリットについてはお伝えしてきましたが、その一方でこの保険にもデメリットが存在しているのも事実です。
この保険タイプで一番のデメリットとされるのは、保険料の支払が老後も続く可能性が非常に高いことです。人生100年時代と言われるようになった昨今、老後の生活費への不安を抱える現役世代は非常に多く存在しています。そんな中でも、健康還付給付型の保険は保険料の支払期間の選択が終身払一択となることが多いため、収入の安定している現役世代のうちに支払いを終えたいと考えている方にとっては、この商品のデメリットがメリットを上回ってしまうこともあります。
健康促進やリターンというメリットと、老後も保険を続ける場合の保険料負担というデメリット。健康還付給付金型の保険を検討する際には、自分の価値観や人生観に照らし合わせて、よくよく比較してみましょう。
保険というものは、どれも同じように見えても細かい部分にメリットデメリットが存在します。自分ひとりではわからないと思ったら、お近くの保険ショップを訪ねてみてください。保険ショップでは、FPなどの専門資格を持っているスタッフが、ライフプランの相談から商品アドバイスまで行っております。
自分の人生にフィットした保険を選び、健康と経済の両立を実現していきましょう。